おおたとしまさ

おおたとしまさ・常見陽平著「アラフォー男子の憂鬱」(日経プレミアシリーズ)
菊地浩之著「日本100大企業の系譜」(メディアファクトリー新書)
を購入。2000年4月に新卒で就職した際の、就職活動を振り返ってみる。
理工学部は大学院の修士課程に進学し、研究室の推薦で就職先が決まる
ということが多いので、自身の専門知識と就職先が一致する場合が多いだろう。
文系で就職活動をした場合。文系で大学院に進学し、修士号・博士号を
取得する場合は、大学の助教授や教授などの研究職に就くことが前提で、
それ以外の民間企業への就職では学部卒の方が有利である。
文系学部での大学院進学はかなり珍しいケースである。
国家1種試験を目指す、弁護士や公認会計士の資格を取得する場合もあるが、
キャリア官僚になるためには、東大法学部か経済学部に進学するのが
圧倒的に有利であり、それ以外の大学であると、試験自体には上位で合格しても、
採用される可能性が少なくなる。京都大学一橋大学慶應義塾大学早稲田大学
などで、各省庁に枠が1名あるかどうかぐらいである。
東大以外の人がキャリア官僚を目指すのは無駄である。
司法試験は法科大学院が設置される前であったため、大学在学中に合格する
人は、東京大学法学部の数名といった感じであった。
総合格者数も少なかったため、20代で司法試験に合格できればいい
ぐらいの感じであった。その選択肢は非常に取りずらい。
公認会計士は大学1年の頃から簿記の勉強をはじめ、ゼミに入らず、
TACなどの資格試験の専門学校に通うことで、4年次に合格する人も比較的多い。
大学卒業後、2〜3年後の合格を目指すという人が多い。
民間企業への就職ということでは、トップ層は外資系の金融機関やコンサルティング
ファームを目指す人が多い。ただし、これらの会社は激務であり、身体を壊して
入社3年以内に退職しているケースが多い。
テレビ局・新聞社・出版社などのマスコミや三菱商事三井物産住友商事
伊藤忠商事・丸紅などの5大商社、三菱地所三井不動産住友不動産東急不動産
森ビルなどの大手不動産会社、メガバンク4行に合併前の都市銀行などが人気であった。
北海道拓殖銀行山一証券の倒産、長銀日債銀の国有化などの後の時代で、
終身雇用や年功序列の賃金体系が終わり、実力主義の時代が来ると言われていたが、
結局、日系の大手企業に入社した人が給与という意味では恵まれているのだろう。
IT業界が伸びると言われ、文系でもシステムエンジニアの募集は多かったが、
勤務時間の長さをみるとSEになるのは、あまり割にあわない。
日系企業で身体を壊さない程度に仕事をするのが一番効率がいいと思う。