問題点
11つの課に所属する課員(職員)が多すぎ、課長が職員の仕事ぶりを
把握することができない。係長はおり、係をとりまとめているのだが、
中間管理職としての能力に欠けている人が多く、課長へ係の実態を
報告しない、係の仕事内容を把握しない、などの問題がある。
課長の職員の勤務評定に対しても、各職員を把握していないため、
納得のいかない勤務評定になっている。開示請求の制度はあるが、
形式的なものにとどまっている。そもそも課の人数が多いところ
は、勤務評定を気にしたり、昇進を気にしたりする職員は少ないの
ではあるが。
2企画部門と実働部門が完全に分離しており、現場での運用上の
問題が企画部門に伝わっていかない問題。
一つの課で企画と実働部門をまとめた方が良い。
3仕事量に対して、適正な人数配置がなされていない。職員の人数は、
前年の仕事に対しての増・減となっているが、仕事量が急に増える
課では、職員数が少なく、仕事がまわりきらない。担当職員は、
責任感が強く、仕事を全部終わらそうという気が強い人ほど、過労や
ストレスから病気になりやすく、無責任な職員は仕事の成果を気にせず、
8時間出勤しているだけなので、病気にはならない。
4成果主義が徹底しておらず、組織の勤続年数、年功序列の賃金体系
になっており、仕事のアウトプットを出そうが、出さなかろうが、
同じように賃金は上昇する。旧社会主義国のようで、頑張っても
頑張らなくても結果が同じなので、職員は仕事の負荷が軽い部署
ばかりを希望し、残業時間が長い部署を希望する職員はいない。
長時間労働の課と、残業がない課もあらかじめ決まっており、
職員数の配置を見直そうという動きもない。
5昇進試験で問題点の指摘を本当にしてしまうと、良くない。
適当にイエスマンになっておくしかない。
試験制度で、能力主義のような形式をとっているが、実際は能力主義では
ない。