松本人志

松本人志を初めて見たのは、中学1年生の時だったと思う。
ダウンタウンが東京に進出して、ガキの使いやあらへんで
を深夜放送しているのを観てからだった。
その時、ダウンタウンは漫才というかフリートークをしていた。
当時はウッチャンナンチャンのショートコント、
B21スペシャル、ABブラザーズのコント、ダチョウ倶楽部
ピンクの電話ぐらいしかいなかった。その少し後の世代で、
爆笑問題海砂利水魚などが出てくる。
深夜のトークは面白かった。
また、ダウンタウンウッチャンナンチャン野沢直子清水ミチコ
が出演した「夢で逢えたら」のコントは面白かった。
当時は23時からとんねるずの「ねるとん紅鯨団」の放送があり、
23時30分から「夢で逢えたら」の放送があった。
とんねるずの面白さは、文字にするのが難しい。
漫才のように、ボケとツッコミに明確にわかれているわけではないし、
ネタの面白さで勝負するタイプの芸人ではないからだ。
ただ、勢いがあった。ダウンタウン、特に松本人志が面白いと思ったのは、
フジテレビの「ごっつええ感じ」のコントを観てからだ。
ミスターベーターやキャシー塚本などが面白かった。
松本人志の「遺書」や「松本」といった笑いがテーマのエッセイも
面白く読んだ。その時に、自分はお笑いを理論的に考えることが好きだ
と気づいた。後にラーメンズ小林賢太郎がお笑いを理屈で考えることが
好きという本を読み、妙に納得した。
「ひとりごっつ」での大喜利、すべらない話での話芸、M−1グランプリでの
若手芸人の漫才の審査など、どれも良かった。
働くおっさん劇場」の野見さんの発掘などもあった。
松本人志の映画はまだ見たことがない。
著書はいずれも説得力があった。ボケだけではなく、ツッコミも面白いので、
今後も活躍をずっと見ていきたい。