論文作成準備

これまでの職場経験を踏まえて、改善点や問題点を
指摘し、解決策や案を提示する。このような問題設定であれば、
配属先で感じた、不合理な点を指摘できるため、それぞれの
人の視点で述べることができる。しかし、主任の立場では解決
できないことを書いても無意味、立場を考慮することが大切
ということであると、主任の権限で決定できる事項は少ないため、
結局改善案自体が無効になってしまう。
主任の立場でできることを書いていくと、その範囲が限られるため、
ほとんど皆が同じ答案になってしまう。
論文の添削を受けると、ほとんど都政新報の論文作成講座
の作成例にならって書くことを指摘されるため、オリジナルな視点、
論文が作成されない。それではほとんど意味がないと感じるが、
昇進試験を実施しているという事実が重要で、能力を判定する
という意図は少ないのであろう。
試験日は毎年9月の初旬であり、7月の初旬以降に論文の添削を
受けることとなる。夏場の時期に忙しい職場であると、論文の作成
に時間を費やすことが難しい。毎年同じ課題、字数制限であるという
事実からも、人によって差が出にくいようにあえてしているのであろう。
形式重視で実質的な意味を見出すことは難しい。
そういう職場なのだろう。