最終案

1 課題が山積する区政
 区政において、原発事故の影響による節電などの環境問題、若年者や障害者
などの雇用の問題、待機児童の減少に向けた子育て支援の問題、不況の影響による
歳入減での各種事業の見直しなど、様々な課題がある。主任主事はこれらの課題
に対し、問題解決に向けて積極的にとりくんでいかなければならない。
2 組織の業務執行の円滑化
 効率的な事務運営という観点から、職場での課題について、3つの問題点が
あげられる。第一は組織として仕事をするという係の体制になっておらず、
個人として仕事をしてしまっている係があることである。係員が少なく、
複数の事業を同時並行的に執行していかなければならない職場では、
係長の指導の下、一般職員が仕事をするという体制はとりづらい。
しかし、係長が全体像を把握し、それに基づいて係員が作業をするという
体制をとらないと、係員に無理がかかりすぎ、結果として職務の遂行に支障を
きたす可能性が増える。
 第二は、企画立案部門と事業部門が完全に分離し、現場の課題が企画立案
部門にあがっていかないということがある。現場の実情を把握した上での企画
立案でないと、机上の空論になり、実際の具体的な運用に困るということに
なりがちである。一つの組織に企画部門と実行を集約すべきだと考えるが、
現場の実情を企画部門に伝えるべき行動をとる。
 第三は、事務職は経験したことのない領域の職務に対応しづらいという
ことがある。そこで、今の配属先での仕事内容を把握し、職務を遂行して
いくとともに、幅広い知識を持つことが必要である。区の基本計画や実施計画、
政経営改革や区政概要などを読み、都市整備、教育、企画総務、区民生活、
福祉などそれぞれの領域での事業や政策課題について把握しておくとともに、
都政新報や部長会、庶務担当課長会の資料を参考に、自分なりの視点をもつ
ことが必要だ。
3 中堅職員として実践すること
 私は、職場の中堅職員の役割は以下の3つにまとめられると考えている。
第一は職務についての十分な知識を駆使し、一般事務より高度な仕事をすること。
第二は係長・主査を補佐すること。第三は後輩職員を指導育成することだ。
財務・会計・契約・文書などの規定や操作マニュアルを読んで、基本的な事務処理
を行ってきた。それらの基礎知識に加えて、公共性と採算性が同時に求められる
組織で得た、事業執行のノウハウを活かして職務に取り組む所存である。