末永徹

末永徹著の「日本が栄えても、日本人は幸福にはなれない」
を読んだ。アメリカのように多くの移民を受け入れて、
GDPを増加させ、強大な国家を作るという方向性の国もあれば、
オランダのようにGDPの増加を気にせず、
国民一人一人の自由を尊重し、経済活動を行うことにより、
国民一人あたりのGDPをそこそこのレベルに維持する
という方向性の国もある。
日本はオランダのような国を目指して方がいいのではないか
という気がする。
また、中央銀行の役割や外国為替についての話、
小泉首相構造改革、小さい政府についての話などは、
学者出身ではなく、市場の動きをよむ、元トレーダー
の視点から書かれていて、新鮮だった。