素晴らしき世界

「例えば俺の場合−
 自分が物語の主人公ではなく、その他大勢の中のひとりでしかない
 と気付いてから・・・・・・ 決して思いどおりになってくれない世の中
 を、受け入れられるようになったと思う。
 フリーターになりもう3年。孤独で退屈な毎日。でも、もう慣れた。
 見えない大きな力とか、弱者が徹底的に淘汰される流れとか。
 理不尽とか矛盾も。受け入れられるようになった。
 すべての出来事は「しょーがない」のひと言で、
 解決できるのかもしれない。
 それに退屈な毎日だってホラ・・・・・
 言いようによっちゃ、怒りも悲しみもない
 平和な毎日じゃないか。」
上記は浅野いにおの漫画、素晴らしい世界2の
16章の素晴らしき世界からの引用。
浅野いにおは独白に味がある漫画家だと思う。